こんにちは。THRIVEのしょうごです。
家を建てた後に失敗した…
なんていうのは実は珍しい話ではないんです。
僕は大工歴が16年目で、今までに色々な工務店やハウスメーカーなどの仕事をして沢山の注文住宅に携わってきました。
こんな仕事をしているとお客様から失敗談なんかもお聞きすることがあります。
家を建てた後の失敗談というのは、普通はなかなか聞ける話じゃないと思うんですよね。
そこで、今回は注文住宅でオススメしない間取りと仕様について、実際にお客様にお聞きしたお話や注文住宅に実際に関わった僕が感じたことをお話したいと思います。
これから注文住宅を建てたいと思っている方々に向けて、少しでも参考になれば良いなと思っています。
検討されている方には有益な情報になるかと思うので要チェックですよ?
それでは始めていきましょう!
目次
オススメしない5つのポイント
早速ですが、間取りと仕様についてオススメできないポイントというのを5つにまとめてみました。
結論からお知らせすると、これです!
- 吹き抜けを作る
- リビング階段
- 無垢板を使うということ
- 床板の色を濃いものにする
- 水廻りにこだわらない
この5つのポイントに注意です!
注文住宅を建てようとお考えのあなたは、このようなことに拘っていたりしませんか?
でも、ちょっと待ってください!
失敗しない為にもこのポイントはしっかりと押さえておいてほしいです。
では、どういうことなのか個別に見ていきましょう。
1.吹き抜けを作る
一般的には、吹き抜けや高い天井のあるリビングは開放感もあってとてもオシャレな感じがしますね。
高いところに窓を付ける→リビングに光が入る→明るい部屋になる
というように
- 開放感がある
- 部屋が明るくなる
というメリットもありますが、一方で
- 防音性が悪い
- メンテナンスが必要
- 一部屋少なくなる
というデメリットが目立ちますね。
まずは、防音性ですが1階の音や2階の音が響いてしまいますので結構気になるかもしれません。
さらに、一部屋取れるはずだった場所を吹き抜けにすることになるので個人的には勿体無いなと思ってしまいます。
メンテナンス面では、新築する際には何もない場所に足場を作って高いところでも作業ができますが、住んでからの張替え工事を行うのではかなり不便な状況が予想されます。
1日で終わる作業なら良いのですが、そうでない場合は物をどこかによけたり終わるまでしばらくの間、足場のある生活をしなければならなくなりますよね?
そうなると結構不便だと思います…
新築の際はそこまで考えることはないかと思いますが、メンテナンスは必ず何かしらしなくてはならないということは頭に入れておいてほしいポイントです。
僕たち大工さんが作りにくい、手間がかかるということは直す際にもそれだけ手間やお金がかかるということなので、高い天井にするにしても、ある程度の高さにしておいた方が良いかもしれません。
2.リビング階段
2つ目はリビング階段です。
リビング階段にしたいという方は沢山おられると思います。
見た目としてはオシャレで良いですよね?
しかし、「廊下に階段」にすればよかったという声も聞いたりします。
特に何が問題になってくるかと言いますと…ズバリ!
- 空調
です。
2階まで空間の範囲が広くなってしまうので、夏場の冷房が効きにくくなることがあるんです。
僕が聞いたお客様の話では
「使ってもないのに2階の冷房をドアを開けて点けている」
「暖房をかけていても温まった空気は上に、2階の寒い空気は下に下がってきてしまい、冬場に寒い思いをした」
ということもありました。
暖かい空気は上に逃げてしまいますからね。
対策として階段や吹き抜けてしまうところにカーテンをつけるなどして空気をシャットダウンされているお客様もいらしゃいます。
僕は正直そこまでして、吹き抜けが必要なのかといつも思います笑
特に、僕が住んでいる北陸地方では冬場は寒いので、不向きなのではないかと思っています。
僕は廊下に階段がある生活をしてきましたので、リビングに階段があるのはオシャレでいいなと思いますが
- 憧れを実現するのがマイホーム
だと思うので拘りがある方はそちらの選択肢でも良いでしょう。
ただ、個人的には生活していくことを考えるのであれば階段は廊下でいいのかなと思います。
一番多い理由は「子どもと顔を合わせる」という点
打ち合わせなどで一番多いのが「子どもと顔を合わせる」という点なんです。
リビングに階段があることで、思春期にちゃんと子どもの顔を確認したり、誰か連れて来たときにわかるから良いといわれる方がおられます。
しかし、僕も子どもがいる立場です。
その立場で冷静に考えるとゆっくりとくつろげるスペースのはずのリビングでいつ誰が入ってくるかもわからない状況…
それでゆっくりしていられるでしょうか?
休みの日にパジャマでダラダラしていたり、部屋をいつも綺麗に保ってないとなければなりません。
そんなことを考えると何か窮屈な感じがしますね。
対策は親の教育
子どもが親と顔を合わせないのが心配だと仰る、小さなお子さんを持ったお客様には
- 親の教育一つで変わる
のではないかとお伝えしています。
個人的な話になってしまいますが、僕は挨拶には厳しい親の元で育ちました。
- 誰か来たら挨拶させる
- 自分も遊びに行く際には親御さんに必ず挨拶するように
そう言われてきました。
当時はうるさいなとしか思いませんでしたが笑
今親の立場になると挨拶ひとつがとても大事だと思わされます。
社会に出てからも必ず挨拶というのは大事になると思いますし、それができていれば生活がしにくくなるのを選ぶよりも、より快適にマイホームで過ごせる方をオススメしております。
3.無垢板を使うということ
3つ目のポイントは無垢板を使うということということです。
無垢板を使うのは、デザインのことを考えると結構オシャレに仕上がります。
床に無垢材を使ったり、壁に無垢板を貼ったりしているのを見ると拘ってるなと思います。
しかしながら、デザイン性とメンテナンスのランニングコストを考えたときに
- メンテナンス
- お金がかかること
を懸念するのであれば、普通のフローリングでもいいのかなと思います。
今では技術も向上してきて
無垢板に見えるフローリング
なども出てきていますのでそちらで検討されても良いのかもしれません。
僕が実際に注文住宅で使用した床板を一つご紹介します。
Panasonic
アーキスペックシリーズ
ラスティックA
ホワイトオーク柄
↑こちらの床板ですね。
こちらを施工したことがあるのですが、全体に貼るとなかなか良い感じでしたよ。
実際に施工したときの写真はこちらからご覧いただけますのでよかったらご覧になってみてください。
また、床板の選び方は↓こちらの動画でも詳しく解説していますので参考にしていただければと思います。
4.床板の色を濃いものにする
4つ目は床板の色についてですね。
なぜ床板や建具の色を黒系や濃いブラウン系の色々を選ばない方が良いかと言いますと
- 傷や汚れが目立つ
からです。
- 男性→黒系を好む方が多い
- 女性→掃除や家事の観点から白系や明るめの色を選ばれる傾向
ということから僕たちも施工するにあたって黒系統の色の物は結構気を使います…
傷ができると普段よりも目立ちますし、引渡し前のクリーニングの時にも普段では気にならない汚れを落とすのに苦労した経験があります。
そこが気になるという方は、明るめの色を選ばれることをオススメします。
とはいえ、僕自身も黒系統の落ち着いた雰囲気や高級感、重厚感のあるイメージが好みなんです笑
家のイメージばかりは自分の好みに合わせて選ぶ方が愛着も沸きますし、好きな家に住む方が良いのかもしれません。
実際に家のほとんどを黒を基調とした注文住宅を建てさせていただきました。
僕的にも好みではあります。
↑こちらの家です。
詳しくはこちらからご覧いただけます。
施主様も「頑張って綺麗にする」と仰っていましたので納得の上であれば問題ないかとは思いますが注意は必要ですね。
5.水廻りにこだわらない
最後の5つ目は水廻りのことです。
お風呂やキッチン、トイレや洗面台などの仕様というのは大体のハウスメーカーが標準で出していたります。
それを元にグレードアップすると追加料金がかかる、ということが多いんじゃないでしょうか。
水廻りは意外とお金がかかりますからね…
高くなると思って標準のそのままいきがちだと思うのですが、
- お風呂のサイズを大きくする
- キッチンの水栓をタッチレスにする
という点は検討すべきだと思っています。
というのも、少しの差で使い勝手や快適さが圧倒的に違います!
デザインに拘りすぎて予算をかけるよりは、毎日使う、そう簡単には替えられないものに予算をかけるのは悩むべきポイントの一つだと思っています。
どこに予算をかけるかは意識していただきたいと思っています。
まとめ
今回は注文住宅を建てる際に、オススメしない間取りと仕様について解説してきました。
マイホームですから最初はすごく悩みますよね…
そんな時に今回の5つのポイントを参考にしていただければと思っています。
もう一度おさらいしておくと
- 吹き抜けを作る
- リビング階段
- 無垢板を使うということ
- 床板の色を濃いものにする
- 水廻りにこだわらない
ということですね。
建てる前に是非、一度検討していただきたいポイントです。
少しでもあなたのお役に立てれば嬉しいです。
仕様や間取りをしっかり吟味して素敵なマイホームを建てましょう!
今回の内容は動画でも配信しております。
よかったら動画の方もご覧くださいね。
ということで今回は以上です。
また次回お会いしましょう。
ご覧いただきありがとうございました!