注文住宅で絶対失敗したくはない床材の選び方

注文住宅ノウハウ

こんにちは。THRIVE代表のしょうごです。

今回は注文住宅を建てる前に知っておきたいことはたくさんあると思いますので、その中から1つ取り上げていこうと思います。

「ここから床材を選んで下さい。」と打ち合わせなどで言われても、何を基準に選びますか?普通はさっぱり分からないですよね。
しかも、選んだものを一度施工してしまい、イメージと全然違う。そうなった時には簡単にやりなおす事が出来ませんので、しっかりと悩み選ぶ必要があります。

そこで今回の床板選びについてフォーカスしていくことで、床板のメリット・デメリットを把握し、正しく選べるようになると思います。

今回のポイントはこちらの5つになります。

  • 『フローリングには2パターンある』
  • 『実際に体で良さを感じられるのは無垢板』
  • 『無垢材はこまめなメンテナンスが必要』
  • 『フローリングは多様なスタイルを作り出せる』
  • 『湿気にはめっぽう弱いフローリング』

それでは、ひとつひとつわかりやすく解説をしていきたいと思います。

『フローリングには2パターンある』

フローリングとは、大きく分けると『単層フローリング』と『複合フローリング』の2つのタイプがあります。

『単層フローリング』は木材を切断・加工をした一枚板のことで、「無垢板」と呼ばれています。

『複合フローリング』は一般的にみなさんのご家庭に普及している床材のことで、無垢板以外のフローリングのことを言います。
合板や集成材を何層かに重ねて、表面を仕上げてあるもののことをいいます。
『複合フローリング』はフロアーやフローリングと呼ばれます。

それでは、『無垢板』と『フローリング』にはそれぞれメリット・デメリットがありますので、これからわかりやすく解説をしていきます。

『実際に体で良さを感じられるのは無垢板』

「無垢板」のメリットとして、まず魅力はなんといっても木の質感と肌触り、そして木その物の香りの良さだと思います。
よく無垢板を使う現場などでお客さまが来られたときに、「木のいい匂いがしますね」と言われることがよくあります。
現場にいる僕は匂いに慣れてしまったので、最近は正直気にしたことはありませんが、お客さまが入ってすぐにでも感じられるので、木の匂いが好きな方には無垢板はたまらないと思います。

また、自然素材ということで調湿作用もあります。適度に板自体が吸湿や放湿を勝手にしてくれます。

他にも、傷や凹みができても補修しやすい点があげられます。
現場などでもよく傷が付いてしまうこともあります。
凹んでも、そこに水やお湯をティッシュに染み込ませ置いておくことで、凹んだところが膨らんできます。
膨らんだところを補修することで、大抵のへこみ傷なら目立たなくなります。

年々と時間が経っていく中、人と同じように年を取っていきます。
日焼けをしたり、傷が付いたり、必ず老けていきます。
経年劣化と共に味わい深くなるのは無垢板ならではないでしょうか。

無垢板は柔らかいので、足の負担が少ないのと足ざわりの良さが長所だと思います。

『無垢材はこまめなメンテナンスが必要』

ということで、デメリットとしては先ほど言いました、自然素材なので吸湿性に優れていますが、無垢板の樹種によっては吸湿や放湿により、激しく変化のわかるものもあります。

例えば、湿気が多い日であれば木が膨らみ、板と板を押し合います。
施工の仕方によっては、凸凹してしまうこともあります。

またストーブやエアコンなどの暖房器具によって水分が奪われてしまい、床板が乾燥して、板と板の間に隙間が出来ることもあります。

無垢板の特徴を何も知らない人からすると、欠陥なんじゃないかと思われることがありますが、これは無垢板の自然素材特有の現象なので仕方ないとしか言いようがありません。

補修がしやすいということは、水や傷には弱いということで、こまめなお手入れが必要になってきます。

このようなことが気になる方には無垢板はオススメしません。

切断され加工されても、木は生きているということですので、生き物だということを忘れないでください。

何より一番気になるところは費用のところではないでしょうか

無垢板の木の種類、何の木なのか、広葉樹か針葉樹かということでも大きく変わります。
最近では外材として、海外の木が人気があったりします。これがまたいい値段のするものばかりなのです。

また木目と言って、木の繊維方向の加工の仕方や、節があるかによっても値段が変わります。
節というのは枝の元のことで、節が無い板というのは枝の跡が出ないように枝を切りながら育てています。
製材をする、もっと前の段階で手間暇掛かってきているのです。
節が無い無垢板の方が高価だという所は、こういう見えない所でも職人さんによって手がかけられているからだということなのです。

このような所から、無垢板は高価になり手が出しづらいというイメージがついてしまったのではないでしょうか。

『フローリングは多様なスタイルを作り出せる』

フローリングのメリットとしては、反りや収縮が少なく、材料がある程度均一で、狂いが少ないので現場で施工したり、取り扱いが容易になっています。

フローリングと一言で言っても、今ではいろんな種類のフローリングがあります。
衝撃や摩耗に強かったり、遮音性能を高めるため、ゴムやウレタン等のクッション材を貼り付けた「遮音フローリング」なども存在します。

自社は床暖房の施工を強く勧めています。床暖房のメリット・デメリットなどにつきましてはまた次回解説したいと思います。

床暖房を好まれる方や施工するビルダーも増えてきています。
大体のフローリングが床暖房対応商品になっていると思います。

また、フローリングの中でも、無垢板を1㎜ないくらい薄くスライスしたものを表面の仕上げにしてあるフローリングを「突板タイプ」といいます。
部屋全体にフローリングを施工すると、微妙に表情がすこしずつ違って、本物の木の質感に近いものになります。

樹脂や紙などに木目の柄をプリントし、仕上げにしてあるものを「シートタイプ」と言います。
同じ品番なら同じ木目柄をしています。木目の柄だけでなく、大理石調やタイル調などもあり、カラーバリエーションが豊富で、部屋イメージに合わせて、パターンを変えられるのが特徴です。

『湿気にはめっぽう弱いフローリング』

デメリットとしては、無垢板みたいに簡単に補修が出来ません。
調湿作用などもありませんし、経年劣化などの楽しみもありません。
特に湿気には弱い為、フローリングの施工下地が湿気ていたり、床下の基礎の所に水が溜まっていたりすると、フローリングの不具合やカビなどの原因になります。

余談ですが、僕が大工工事に入る際にはどこの仕事を請けようが、ここを重点的に気にしています。
自社の工事の場合、建物の中に雨などが入らないようになってからしか、1階の床の工事はしません。
大工さんや現場の工程によっては関係なしに貼り進めていくということも話には聞きます。
その後に不具合が出ているのも聞いたりもしますので、この点には特に注意をしてもらいたいと思います。

話を戻しますが、フローリングが硬質の場合には、踏み心地が良くないこともあります。
床暖房をしていれば別ですが、フローリングが冷え、足から冷えを感じることもあります。

ここも気になる費用の話になりますが

ここまで読まれ方はなんとなくわかるとは思いますが、無垢板の高価なものに比べれば比較的安価で検討しやすいのではないかと思います。
しかし先ほども言った通り、今ではたくさんのフローリングがありますので、選ぶものによって価格はピンキリにはなります。

単価のことを考えるのであれば、平均的には無垢板よりは扱い易いのではないでしょうか。

ここまで5つのことについて解説をしてきました。

  • 『フローリングには2パターンある』
  • 『実際に体で良さを感じられるのは無垢板』
  • 『無垢材はこまめなメンテナンスが必要』
  • 『フローリングは多様なスタイルを作り出せる』
  • 『湿気にはめっぽう弱いフローリング』

まとめといたしまして、今までのポイントを考慮しますと、無垢板の自然素材の良さで木の特徴をしっかりと理解できる方には「無垢板」を、部屋のイメージや単価でお悩みの方には「フローリング」をお勧めいたします。
いま現在の建築業界の主流はフローリングが多いのではないかと思います。

この5つのポイントをしっかり抑えて、これからマイホームを計画される方は、是非参考にしてほしいと思います。

下記の動画でも解説をしていますので、こちらからどうぞ

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